Google Apps Script 講座初級編「GASでメール送信する」
はじめに
後藤銃士です。2回目の今回は、一見役に立ちそうに見えるのだけれども、この機能だけではしょんぼりな結果になってしまう「GASでメールを送信する」講座をお届けいたします。いや、メールソフトを使わずにメールを送ることができるとか結構なにげに凄いことは凄いんですけど、これ「だけ」ではメリットが感じられないんですよね。
この機能が役に立つのは
- 決まった時間に通知する(リマインダー)
- メールを受信したら自動で「メール送信」する(メールフォームと組合せる)
- 少しずつ内容を変えたメール(例えば相手の方の名前などを本文に添えるとか)を大量に「メール送信」する(メルマガ)
- ネット上の欲しい情報を収集後、毎日決まった時間に自動で「メール送信」する(クローラー)
ように、何かの操作と組合せたときに本領を発揮します。でも最初からいきなりなんでもはできないので、順番なので焦らずにお願いします。
今回は初級編「GASでメール送信する」
対象
- 今回はウルトラ初級編「GASの利用の仕方&プルグラムを動かしてみる」をクリアした人
学べること
- Google Apps Script を使ったメール送信の1つのケース
講座スタート
ブラウザを開き、「script.google.com」を入力してコードを書ける状態にして下さい。
では1行目の3行目の間に
MailApp.sendEmail("送信したいメールアドレス","GASの勉強進んでる?","ちゃんとやるんだよ?");
とコピペして下さい。
"送信したいメールアドレス"には受信できるメールアドレスを設定して下さい。ただこれ、どんなメールアドレスでもよいかというとそうでもなくてたしかキャリアのメールアドレスは制限があって送信できない、もしくは受信できなかったりするので、今ログインしている Gmail を設定するのが確実かもしれません。
さて、保存後(覚えているかな?)、横向き三角ボタンを押してみて下さい。すると、なにか不穏なメッセージが。
というのも、メールを送信するのって例えばスパムメールのように油断すると迷惑行為につながったりするケースがあるわけなんですね。だから Google 先生側でチェックしているわけです。「承認を確認」を押して下さい。
すると今度はさらに仰々しいポップアップが出てきます。「リスクを詳細」リンク先を読んで問題ないと判断したら「許可」ボタンを押します。すると、もとの画面に戻ります…。
…。
なにげにメールソフトを眺めてみると…。
なんかきてる!
開けてみると…
先程入力した内容のメールが届く!というわけです。
解説
MailApp.sendEmail("doublecrown.under@gmail.com","GASの勉強進んでる?","ちゃんとやるんだよ?");
カンマ(,)で区切られていますよね。これ順番ごとに意味があるんですよ。
- 1つ目が、送信先、
- 2つ目が、メールタイトル、
- 3つめが、メール本文
となります。それぞれ好きなように書き換えて送ることができるわけですよ。
リファレンス(詳しい説明)は sendEmail(recipient, subject, body) です。英語ですけど雰囲気はわかるのではないでしょうか。
また、「あれ?いろいろな形式があるけど?」と思った方は鋭い。そんな人は自分で学習できるセンスがあるので、いろいろ試してみるとよいです。
というわけで、1行コピペで GAS からメールを送信することができました。次回はスプレッドシートを操作を説明したいと思います。ご覧いただきありがとうございました。